
国民健康保険などの計算方法というものは難しいものです。シュミレーション(シミュレーション)をするにも、こういったものはなかなかに厄介で困ります。そんなややこしい国民健康保険について調べてみました。
全国健康保険組合協会の公式ページはこちら:http://www.kokuhokyo.or.jp/
国民健康保険の求め方は?
国民健康保険といっても各市町村がそれぞれ運営しているので、 方法は異なります(面倒ですね)。まちまちの求め方ですが、一応基本ベースがありますので、それを記載します。参考にしてください。
国民健康保険の保険料(国民健康保険税)は、「医療分保険料」「後期高齢者支援金分保険料」「介護分保険料(40歳以上65歳未満)」の合計額からなります。そして「所得割」「資産割」「均等割」「平等割」の4つから保険料を算出します。
①所得割
前年1月1日から12月31日までの総所得金額から必要経費を差し引きます。そこから33万円(基礎控除額)を引き、保険料率を掛けて計算します。
※保険料率は各市町村によって異なります。
②資産割
固定資産税×保険料率(世帯の資産によって算出)。
③均等割(被保険者均等割)
加入者数×均等割額(国民健康保険加入者1人当たりとして算出)。
④平等割(世帯別平等割)
一世帯当たりいくらとして計算。
各項目の金額・割合(%)は、各市町村が個々に定めているのでバラバラです。市区町村によって保険料は大きく変わって、高い地域では安い地域の2倍ほどにあるケースもあります。
国民健康保険のシュミレーション
各市町村によって金額や保険料率が異なりますので、一概には言えません。自分が住んでいる街のHPなどから算出可能です(下記例:江戸川区、我孫子市、泉南市)。
★江戸川区公式HP:http://www.city.edogawa.tokyo.jp/edg/simulation/keisan_kokuho.html
★我孫子市公式HP:https://www.city.abiko.chiba.jp/kurashi/kokuho/sanshutsu_noufu/sanshutsuhouhou.html
★泉南市公式HP:http://www.city.sennan.lg.jp/kurashi/kenko/kokuho/1458795178793.html
65歳以上の年金受給者の求め方!
①まずは年金所得額を計算します(年金所得=年金収入-年金所得控除額)。
②年金所得控除額を調べます(前年1月1日から12月31日まで)。
③国民健康保険料の軽減が適用されるのかを調べます(国民健康保険料は世帯の収入で、保険料が軽減されるケースがあります)。
※軽減判定所得の計算は、世帯主を含む全員の総所得金額を合算して計算します。また、65歳以上で年金所得が15万円以上ある場合は、特例控除として年金所得から15万円を差し引くことができます。
④算定基礎額の計算をします。年金所得金額から基礎控除33万円を差しい引いた額です(年金所得金額-33万円※基礎控除額)。
⑤国民健康保険料を計算します(医療分保険料+支援分保険料)。
※65歳以上の方に介護分保険料はありません。
上記した計算と合わせて
「所得割」「均等割」なども計算します(保険料率は各市町村により異なります)。
国民健康保険の手続きや必要書類
★国民健康保険の手続きは、各市町村で行います。
★必要書類は状況に応じて変わりますが、メインで必要なものを列挙しておきます(印鑑や免許証などは持っていくのが無難でしょう)。
「マイナンバー」「健康保険の資格喪失証明書」「年金証書」「保険証」など。
その他必要なものがあるケースがありますので、各市町村に問い合わせをするのがベストです。