
セキュリティソフトを選択する基準は切口を考慮すると様々な項目が考えられますが、最重要項目はなんといってもセキュリティに関する性能ではないでしょうか? 次に考えられる項目としては実用に耐えられる軽さではないでしょうか? セキュリティ性能についてはほとんど差異はないといってもいいでしょう。ウイルスを検出する確率は99%以上をキープしています。まず、どのセキュリティソフトにおいても問題ないといえそう。
次に注目すべきはセキュリティソフトを導入したものの、パソコンが軽く作動するかが問題となってきます。筆者はこれまでにもF-Secure、ESET、ノートン、マカフィー、キングソフト、アバスト等を導入してパソコンを使用していた経験等を踏まえて筆者なりに総括してみました。切り口としてはよく使用するWEBサイトを表示する時間、EXCELにおける各種時間、特にEXCELを起動する時間、そしてパソコンを立ち上げる、いわばパソコン起動時間の3つの切口からまとめてみました。ベースはセキュリティソフトをインストールしていない状態のそれぞれの起動時間をゼロとして、何%程度増減したかを表記してみました。必ずしも詳細に亘って細かく計測したものではないことを改めてお断りしておきます。あくまでも目安として考えて下さい。但し、有料版を含んでいます。
順位 | パソコン起動時間 | WEBサイト表示時間 | EXCEL起動時間 | 平均値による総合順位 | ||||
セキュリティソフト名 | 増減比率 | セキュリティソフト名 | 増減比率 | セキュリティソフト名 | 増減比率 | セキュリティソフト名 | 増減比率 | |
1 | カスペルスキー | 1.9 | ノートン | 6.9 | ノートン | 4.7 | ノートン | 4.7 |
2 | ノートン | 2.6 | ESET | 7.0 | ESET | 4.9 | ESET | 5.9 |
3 | マカフィー | 3.5 | マカフィー | 7.9 | マカフィー | 9.9 | マカフィー | 7.1 |
4 | ESET | 6.0 | キングソフト | 10.9 | F-Secure | 17.6 | F-Secure | 17.6 |
5 | アバスト | 7.1 | カスペルスキー | 15.2 | AVG | 20.7 | AVG | 20.7 |
6 | F-Secure | 7.6 | AVG | 15.3 | カスペルスキー | 20.9 | カスペルスキー | 20.9 |
7 | AVG | 11.8 | F-Secure | 27.3 | キングソフト | 28.4 | キングソフト | 28.4 |
8 | キングソフト | 13.4 | アバスト | 27.5 | ウイルスバスタ | 36.2 | アバスト | 36.2 |
9 | ウイルスバスタ | 17.8 | ウイルスバスタ | 37.6 | アバスト | 43.6 | ウイルスバスタ | 43.6 |
※構成比率が少ないほどPCへの負担が少なく軽い
【軽い軽量おすすめ無料ウイルス対策の総括】
表記したセキュリティソフトのうち、無料版はキングソフト、及びアバストの2つですが、ちなみにこの表にはWindows8以降のバージョンにはマイクロソフトが提供しているWindows Defenderが組み込まれています。システムは違いますので軽さを構成比率では表せませんが無料で機能性が高いということで人気を博しています。
Windows7以前のバージョンを使用している場合は上述の表を参考にして選択することを奨めます。筆者の経験からWindows7以前を利用していれば、有料版ではあるものの高セキュリティ性と軽量であるマカフィーを奨めます。使い方によってマカフィーの中でも様々な選択肢があり、料金も変わってきます。どうしても無料版ということでれば下記のことを参考にして選択することをお奨めします。
★アバスト・・・特徴として、ウイルスの検出率は高く、動作も2017年に改良を施しているため軽くなったといえます。また、脆弱に対する諸機能が優れていることを付記しておきます。
★キングソフト・・・セキュリティ面ではいまいちですが、無料セキュリティソフトの中では動作は軽い。また、ユーティリティ機能が豊富で充実しうることが特徴といえます。