
パソコンを教えていて、よく質問を受けるのは「半角と全角」、「大文字と小文字」は何がどう違うかよくわからないという質問を受けます。そこで、きちんと説明しておこうと思いまして記事を書いています。
大文字と小文字
大文字と小文字の違いはコンピュータにおける話ではないことをまず最初に押さえておきます。英語圏文化の話であることに注視します。皆さんは英語を学校で学び始めたころを思い出して下さい。
[大文字] A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
[小文字] a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z
よく見ますと小文字は半角のように見えますが、決してそうではありません。しかも、アルファベット以外にはありません。つまり、結論をいいますと大文字/小文字は半角か全角とは全く無関係です。
大文字から小文字への切替はキーボードの左端にあるCapsLock(英数)と表示されているボタンを押下することで切り替えていきます。この時、押下する場合にその下にあるShiftボタンを押しながらCapsLock(英数)ボタンを押下して切り替えます。
CapsLock(英数)ボタンを押下しても切り替わりません。下図を参考にして下さい。
Shiftボタンを押しながらCapsLock(英数)ボタンを押下して切替を行います。
テンキーのあるキーボードには右の上に下図のようなランプが点滅するものがあり、左端のShiftボタンを押しながらCapsLock(英数)ボタンを押下するとランプがつけば大文字に切り替わったことを示します。再度押下すればランプは消え小文字に切り替わります。
<注意点>「Shift」キーを押しながら「CapsLock」キーを押してしまった場合は、小文字が入力できなくなります。キーボートを入力する際は十分留意してください。「CapsLock」キーを押してオンにしたままにしますと、ローマ字入力で大文字しか入力できないという現象が起きますので、しつこいほど確認を行ってください。特にIMEを注視してくだ
全角と半角
コンピュ-タ世界での情報の最小単位をビット(bit, binary digit(2進数字)の 略)として取り扱います。コンピュータ世界は英語圏で産出されたことから英・数・記号がベースになっています。つまり、このことが半角の始まりということです。1ビットでは0か1しか表現できません。1ビットを8個集めて8ビット、これがバイトという単位として表現するようになりました。
ところが、日本にコンピュータが入って「困った問題」が発生しました。いわゆる63種問題です。漢字、ひらがな、カタカナをどうするかという問題を克服するために8ビットの倍を考案して16ビットにして表現するようになり、そこで、始めて全角の考えが導入された訳です。
16ビットで表現された文字は全角というようになったという訳です。
全角 | 半角 | |
1234 | ⇨ | 1234 |
abcd | abcd | |
ABCD | ABCD | |
あいうえ | ✖ | |
亜医宇絵 | ✖ | |
アイウエ | アイウエ | |
/:@- | /:@- |
【サンプル】
<注意点>キーボードの右にテンキーがある場合は、テンキーで数字を入力しますと、全角モードであっても”半角の数字”になることに留意することが肝要です。
全角と半角の切替
全角から半角に切り替える場合は2通りの方法があります。
方法ー1)画面の下部にタスクバーがあり、そのタスクバーの右側に下図のように表示されている箇所の「あ」にマウスカーソルをオンにしてクリックして切り替える方法です。
方法ー2)キーボードの左上に赤で囲んだ「半角/全角 漢字」ボタンをクリックして切り替える方法です。