Excelのセル入力でちょっとだけ不便に感じるのが、入力したデータをそのまま編集したいときです。データ入力後、Enterを押すとアクティブセルが下に移動してしまいます。あるいはオプションで右に設定しておけば右に移動します。これは意外に不便を感じるものです。と同時に作業効率がダウンしてしまいます。ときには、カーソルを移動させないで「フォントや文字色を変えたい」とか、「複数のセルに同じデータを一括で入力する」というようなケースがあると思います。このような場合に便利な操作法があります。「Ctrl+Enter」のショートカットを利用すれば、セルにデータを入力した後、カーソルを移動させないで入力したセルがそのままアクティブな状態のまま次の編集を行うことができる状況になります。Macの場合は 「Command+Enter」のショートカット・キーです。
入力後にセルを移動させないでデータを編集する
Excelの初期設定では、セルにデータを入力した後に「Enter」キーを押すと、アクティブなセルは1つ下に移動します。
しかし、入力後にアクティブなセルを移動したくないことが発生した場合があります。例えば「フォントや文字色を変えたい」といったときです。そんなときは、セルにデータを入力した後に「Ctrl+Enter」キーを押すと、セルを移動させないで編集することができます。まずはセルにデータを入力、その後に「Ctrl+Enter」を押下します。
例えば、上の状態でツールバーからフォントや色を選べば、好みの文字に編集できます。
このように文字入力後、アクティブなセルを動かしたくないときに、言い換えれば、「入力後にアクティブ セルは動かしたくない」ため、「Ctrl+Enter」専用のキー操作をする方法ははとても便利です。オプションでわざわざ設定し直す必要はありません。
複数のセルに同じデータを一括入力する
「Ctrl+Enter」でもう1つ便利なのが、複数のセルに同じデータを一括入力できることです。例えば、以下のような担当リストがあり、1行目、3行目、5行目に同じデータを入力したいとなったとき。標準の操作では、1行目に名前を入力、コピーして3、5行目に貼り付けする必要があります。
しかし、貼り付けはセルごとにしなければならず、数が多いと大変です。こういった飛び飛びの位置にあるセルに同じデータを入力するときでも「Ctrl+Enter」を使えば一発で入力ができます。使い方ですが、まず「Ctrl」キーを押したまま一括入力したいセルを選びます。
Excel作業のスピードアップにぜひ活用を!
以上、Excelで使うと便利なショートカット「Ctrl+Enter」を使ったデータ入力の操作法の説明でした。ショートカットは、データ入力の効率化につながりますので、ぜひ活用してみてください。