マーケティングインとプロダクトアウトの決定的違いについて追求しながら考察してみます。
【概説】
まず、アナログ世界で競争に打ち克っていくためには、その方面に関する技術を極めることが一番のポイントになっていくのではないかと考えます。ということは誰でもある程度はまねが出来たとしてもそのものを創り出すことは不可能であるといえます。つまり、技術を究めていくことで模倣の世界から遠ざかってしまいます。唯我独尊の世界に近づいてきます。このような世界が長く続いたアナログ世界では自ずとプロダクトアウト的になってしまいます。利用者側のことより生産者側のことが優先されます。利用者側の立場に立脚した世界に対して思い巡らすことを必要としてはいません。もう1点考慮しないといけないのは、デジタルの世界では生産者側と利用者側は水平的線で繋がっていることです。いわば公平の世界です。この点については長いこと続いた縦割りの世界すなわち上から下に流れていく上下関係がデジタル化の壁になっていることも否めないと考えます。一刻も早くこういう世界(ピラミッド世界)から脱却して横の関係を構築することがポイントだと切に思います。
【マーケティングインとプロダクトアウトの決定的違い】
ところが、デジタル世界ではどんなに技術を究めたとしても、いとも容易にコピペが出来てしまいます。デジタル世界では何が一番大事かといえば、着地点に於けるコンセプトです。つまり、コンセプトを含めて、利用者にとっての付加価値が何かをを明確に導かなければ勝ち目はありません。ということは、マーケティングインがますます重要となってきます。縦割りで上から目線であればあるほど、マーケティングインはますます難解な課題となってきます。早く目覚めることが重要です。
以上の2点が、マーケティングインとプロダクトアウトの決定的違いといえます。
【総括】
身近な例として、時計、電化製品、新幹線等があり、殆ど海外との競争に負けているのが現実です。これは一言でいって、マーケティングインの力がまだまだだということです。デジタル化を急ぐのであれば、このマーケティングインに力点を入れて伸ばしていきブランド構築力を増進していくことがこれからますます肝要となってきます。無論、プロダクトアウトも重要ですが、マーケティングインとのバランス感覚を磨くことがことのほか重要です。どんな世界でもバランス感覚はとても重要なファクターとなります。とりとめのない記事となりましたが、いかがでしたか? 次回はマーケティングミックスについて論じる予定です。