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マーケティングミックスなしでは、マーケティング戦略の具現化は不可能といえます。それほど重要なことなのです。非常に難しい世の中になったため、いろいろな角度から分析を試みていくことがポイントになってきます。顧客の購買行動を得るためには各企業において、マーケティングフレームワークやツールを組み合わせてフルに活用しながら探っていくことが多いようです。一般的に前段階で策定された分析・戦略結果をもとに、マーケティングミックスを行い、施策の実行へと移してプロセスがマーケティング戦略の流れであり、マーケティングミックスはその位置付けから、「実行戦略」といいます。つまり、マーケティングミックスの位置づけは「実行戦略」といえます。実行戦略の描いていくステップを以下の通りです。
【プロセス-1 : 環境分析】
企業は自社が置かれている状況を正しく把握し、より効果的なマーケティング戦略を立案することが可能とするために環境分析を行います。環境分析には大きく2つに分類されます。すなわち、「内部分析」と「外部分析」に分かれます。
①内部分析 ・・・ 資産、ブランド力などの面から、自社の強みと弱みを分析します
②外部分析 ・・・ 企業を取り巻く市場や経済、政治などを分析します
【プロセス-2 : STP分析と基本戦略の策定】
STP分析とは Segmentation(細分化された市場)、Targeting(目標の市場)、Positioning(自社の立ち位置)のこと3つの要素のことをいい、各3つの要素について分析します。例えば、Segmentation分析は事業対象となる市場の顧客を、多様な軸(年齢、性別、職業、家族構成、国・地域、ライフスタイル・趣味嗜好など)でセグメントの上、自社商品・サービスとの相関性の高さを分析します。Targeting分析はセグメントしたグループの中から、事業成長につながる相関性の高いターゲット市場を分析・決定します。Positioning分析は決定したターゲット市場における自社の優位性などを、競合他社と比較した上で、分析・把握を行います。
【プロセス-3 : マーケティングミックス(実行戦略)の策定】
STP分析を通し、策定された基本戦略をもとに、決定したターゲット市場に対してどのようにアプローチするか、具体的な実行戦略を描きます。複数の要素の最良な組み合わせを考えることから、実行戦略は「マーケティングミックス」と呼ばれています。主に用いられる手法として、4P・4C分析がありますが、又の機会にします。
【プロセス-4 : 施策の実行と評価】
マーケティングミックスをもとに完成したマーケティング施策を実行した上で、結果を評価します。評価結果によっては、マーケティング戦略を見直すことを行っていきます。
以上、4つのプロセスがマーケティングミックスにおける肝要な実行戦略ステップでした。