物事には定義というものが定められています。「団地とは」、「マンションとは」から明確に定義していきます。
団地とは建物そのものの特徴で区別される名称ではなく、同一敷地内に建てられている共同住宅の建物群のことをいいます。都道府県や市町村が運営している公営住宅や、UR賃貸住宅(旧公団住宅)、公社住宅などが相当し、敷地の中には住宅のみならず、お店や病院、保育園など生活関連施設も併設されるケースをあります。
マンションとは3階建て以上の規模で鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートなどで建てられた丈夫な構造の共同住宅のことをいいます。防犯上、オートロックや監視カメラなどの設備が設置されている住宅が多いことも特徴の一つといえます。2階建て以下の木造や軽量鉄骨造りの共同住宅は「アパート」と称します。
マンションとは建物、団地とは区画のことを示している点を抑えておけば理解しやすいです。すなわち、団地には、マンションやアパートで構成されているものもあれば、一戸建て住宅で構成されているものもあり、形態は様々です。
団地のメリットとデメリット
『メリット』
★古い団地は周辺住宅と比べて家賃が安い。
★広い敷地にゆったりと建てられていることが多く、公園や花壇、日当たりなど自然環境に優れている。
★周辺に商店街や病院、保育園や小学校などが整備されている場合もあり、利便性が高く生活しやすい。
★自治会などが活発でご近所付き合いが多いので、いざと言うときに助け合える。
『デメリット』
★古い団地ではエレベーターが付いていない、または付いていても小さいため、大型家具や家電の搬入が困難な場合がある。
★近住人とのお付き合いが煩わしい場合がある。wo
自然あふれる環境で広い敷地にゆったりと建てられているのが団地の最大のメリットです。周辺に便利な生活関連施設が揃っていることや自治会などのご近所付き合いも、団地ならではの暮らしのポイントともいえます。小さな子どもを持つ家庭にもメリットが大きいと思われます。
アパートのメリットとデメリット
『メリット』
★マンションに比べて家賃が安い傾向がある。
★木造住宅は通気性が良いため結露やカビが発生しづらい。
『デメリット』
★木造の場合が多いので耐火性と防音性が高くない。
★上階の振動が伝わりやすい。
★木造住宅は通気性が良いため、冷暖房が効きづらい。
木造が多いアパートは、鉄筋コンクリート造の住宅と比べると建設費用が安く済み、その分家賃が低く設定されている場合が多いのがメリットですね!
しかし、木造住宅は耐火性や防音性は一歩劣り、周りの振動なども伝わりやすいというデメリットもあります。
マンションのメリットとデメリット
『メリット』
★鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造のため、防音性、耐火性、耐震性に優れている。
★戸数が多いため、管理人の常駐やオートロック、防犯カメラ、宅配ボックス、24時間ゴミ回収スペースなど共同設備の設置がしやすい。
『デメリット』
★アパートと比べて家賃が高い傾向にある。
★共有設備がたくさん設置されていると管理費が高い場合がある。
鉄筋コンクリートなどで建設されることの多いマンションは、耐震性や防火性に優れていることがメリットといえます。
まとめ
団地、マンション、アパートの相違点をまとめますと以下のようになります。
■ 団地とは・・・同じ敷地内に複数の棟が建てられている共同住宅
■マンションとは・・・鉄筋コンクリート造で建てられた3階建て以上の共同住宅
■アパートとは・・・木造などで建てられた2階建て以下の共同住宅